7月5日火曜日、天候は大雨。
台風が近づく中、僕は和歌山へと車を走らせていた。
目指すは香川県高松市のCAKE BIKES。
2年前に一度、そしてつい最近もウチの店に来てくれた太田さん。
今度は僕が会いに行く番だ!
和歌山港フェリーターミナルに到着。
徳島までは2時間の船旅、料金は片道2,200円。
自転車をそのまま甲板に載せてもらうと追加で2,000円かかるけど、
輪行袋に入れて船室に持ち込めば無料。そりゃ持ち込むでしょ。
ちなみに港の駐車場は一回1,000円で、何泊かして帰ってくる予定でも追加料金はかからないっぽい。
チケット売り場の愛想の悪いお兄さんから、
「台風が来ているので帰りの船が動く保証は無い」と言われたものの、
ここまで来たら行くしかない。8時30分、出港でございます。
小豆島とかしまなみ海道とか、自転車旅の途中でフェリーに乗る事は何度かあったけど、
海を渡って走りに行くというのはすごくワクワクするから好きだ。
台風前のド平日とあって、船内はほぼ貸切で快適。フリーWi-Fiの接続はとても悪かった。
10時35分、徳島港フェリーターミナルに到着。雨は止んでいた。良いぞ。
ターミナルを出ると、奥さんの里帰り出産でちょうど徳島に来ていた友人が会いに来てくれていた。
今回のライドは、行きは吉野川に沿って内陸部を西に進んでから北へ山越えして高松入り、
帰りは海沿いを東へ走って港まで戻ってくる計画。
徳島は大体走り尽くしたという彼に大まかなルートを教えてもらい、
まずは昼メシの徳島ラーメンを食べるために王王軒石井店を目指す。この時点でかなり腹ペコ。
あ、ちなみに今回の自転車と装備はこんな感じ。
サーリーのスチームローラー、固定でギア比は44×17の2.59とちょっと軽め。
タイヤはTERAVAILのRAMPARTで38c。
サンダルで漕ぎたいからペダルはピンを抜いた三ヶ島のAllWAYSにHOLD FASTのストラップ。
出発前の点検でBBの状態がかなり悪い事が発覚したが、今回はそのまま。
このBBもクランクも20年くらい前の物だし、流石にそろそろごっそり交換かな。
キャンプはしないので荷物は着替えなどは最低限。
カッパを着てるから見えないけど、上半身はCLUBRIDEのDIRT SURFERというアロハを着て、
インナーはミレーのドライナミック。下は同じくCLUBRIDEのパッド入りインナーGUNSLINGERに、
大雨を考慮して水着を着用。
BEDROCK SANDALSは夏場のライドではもはや外せない相棒。
晴れだろうと雨だろうと、どんなスタイルのライドでも問題無しなのです。
何はともあれ走り出す。スマホでナビを見ながら走るのは好きじゃないので、
基本はこの青い道標を頼りに進んで、絶対おかしいぞと思ったらGoogleマップで確認する。
徳島って田舎だと思ってたけど、奈良より断然都会なのね。
道もそんなに狭くなくて走りやすいけど、走ってる車が自転車を追い越すのに慣れてない感じがした。
徳島港からおよそ1時間。ランチタイムはかなり並ぶと聞いていた王王軒。
車が一台も止まってなくて、ラッキー!と思って店の前まで行ったらコレよ。
ウソやろ。Googleマップでは営業中になってたぞ。ウチの店も人の事言えないけど。
かなり美味しいと聞いていただけに残念だが、ここはラーメン激戦区。代わりはいくらでもいるぜ。
ちょっと進むとまたラーメン屋さん発見。空腹の限界がきているので迷わずイン。
本場の徳島ラーメンは十数年ぶり。
たぶんオーソドックスなスタイルであろう生卵トッピングでいただく。美味い。
カロリー補充完了。ここからはペースを上げていきたいところだが、なんせ暑い。
このまま国道を走ってても面白くないなと思ってたところで、吉野川沿いの河川管理道を発見。
ここからしばらくはこの道を走らせていただく。
今回の旅で手放せない相棒がもう一つ。FISTの夏用グローブ。もはや第二の皮膚。
昔は夏場は指切りグローブを使ってたけど、FISTのBREEZERに出会ってからはコレしか使えない。
フルフィンガーだけど極薄メッシュ生地で涼しくて速乾性もあり、
指先が汗で滑ることもないからブレーキレバーの操作も確実。特にドロップバーの時はありがたい。
何よりフィット感とデザインが良く、スマホ操作もできる。皆さん、夏はコレですよ。
台風で増水したであろう吉野川を見ながら西へ西へと進む。
どこかで北側に見える山を越えないといけないけど、結構高さがありそうでビビり始める。
美馬市の手前で橋を渡り、吉野川の北側へ。ここから国道193号で山を越えるのが一番楽なはず。
想像していたより傾斜は緩く、ただ延々と続く上り。車は少なくて快適。
香川県に入る。少し進むとあとは高松までずっと下りだ。
下りに入ってケイデンスが上がった瞬間、両脚が攣ったのでちょっと休憩。
固定ギアって平坦とかゆるい登りは快適だけど、下りはやっぱり辛い。
攣った脚を強制的に回されるあの感覚はぜひ一度味わっていただきたい。
塩江あたりで急に雨が降り出したけどすぐに止んで、
高くて赤い建造物の下を通り抜け、
思ってたより長い市街地の道を走り抜け、少し迷いながらついに到着。
おお、Instagramで毎日見てるこの店構え。来たぜCAKE BIKES!
70kmくらいで着くと思ってたけど、89km走ってた。まあ誤差の範囲よ。
今回はここまで。後編へ続く…と思う。