固定ギア to 名古屋(後編)

関ヶ原を越えて大垣から名古屋へ向けて南下する我々御一行。

この辺には何本か太い川が流れてて、これを越えるのに一苦労。

車道は狭いし歩道も狭い。道も荒れてるし走りにくいのなんの。

 

 

僕の膝は関ヶ原の前から痛みだし、片岡さんもケツがもう限界。

本日何度目かのボトル落としをキメた僕に、苛立ちを隠しきれないご様子。

 

 

全く土地勘のない名古屋の都市部、Googleマップ通りに走って高速道路に乗りそうになったので、

もうカンを頼りに適当に東へ進む。雨も強くなってきて写真撮ってる余裕も無し。

 

 

そして15時過ぎ。

出発から10時間、171kmを走ってようやくモトクロスインターナショナルさんに到着。

用意していただいたお弁当を食べながら、ご褒美のビールをグビリ。美味い。

展示会に来たとは言うものの、コロナ禍のためサーリーの新色などは一切無し。

ただビールを飲んでモトクロの皆さんと話をするためだけに、ここまで走って来た。

そんなわけで会場の写真を撮るでもなく、ビールを飲みまくってあーだこーだ言ってたら、

帰りの電車の時間はとっくに過ぎていて、名古屋で一泊することにした。

会場で初めてお会いした北海道のサムズバイクさんと一緒にタクシーに便乗させていただき、

栄かどこかの安宿で眠りについたのであった。

 

 

翌朝、腹ペコの僕は名古屋名物の牛丼とカレーで腹ごしらえをして、

昨夜自転車を置きっぱなしにしたモトクロさんに向かって電車で出勤。

たまたま同じ車両にCLUBRIDE担当のアンディー君がいて、駅から一緒に歩いてくれた。

 

 

モトクロ倉庫に着いてしばし談笑。

朝のお通じが来たのでおトイレを借りて、サッと済ませて拭こうとしたらトイレットペーパーが無い。

ホルダーにも無ければストックも無い。誰だ最後に使ったのは!

このトイレは倉庫の端っこにあるから、大声出してもたぶん気づいてもらえない。

幸いにもスマホを持ち込んでいたので、モトクロさんに電話して「お世話になっております、トランジットです。」

「実は今御社の倉庫のトイレにいるのですが…」

数分後、トイレットペーパーが配送されてきて無事脱出することができた。

 

 

昨日はビール飲んで喋ってただけで全く自転車を見なかったので、ちょっとだけ試乗とかしてみる。

 

やっぱりスーパープロフェッショナルなのかねぇ。完成車注文しとけば良かった。

 

明るいうちに帰りたかったので、試乗もそこそこに駅に戻って輪行。

ピストはこういう時シンプルでトラブル知らずなので安心。

 

さらば名古屋。来年もまた自走で来て輪行で帰るであろう。

 

亀山から加茂へのディーゼル単線、2両編成だと思ってたら1両で、自転車は邪魔かなと思ったけど、

車掌さんが優しくて隅っこに置かせてくれて快適に帰ってくる事ができた。

 

加茂で降りて家まで残り10kmは自走。輪行解除がめんどくさくてしばらく駅前でボーッとする。

 

昨日170km走ったわりには疲れておらず、走りなれた道をのんびり走って今回のツアーは終了。

コロナ禍でニューモデルの発表は遅れ、商品の供給も不安定。

ニューモデル見れないなら展示会に行く意味は無いのかも知れないけど、

モトクロの皆さんと顔を合わせて話をするだけでも、今後も自信を持って良い自転車を売っていこうという

モチベーションに繋がって、頑張って走って良かったと思うのであった。